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気になる本→『芥川賞受賞作『コンビニ人間』は「普通」や「常識」に一石を投じる問題作』

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 8月7日NHKラジオ第1「マイあさラジオ」のコーナー「著者に聞きたい本のツボ」に『コンビニ人間』(文藝春秋)で第155回芥川賞を受賞した村田沙耶香さん(36)が出演した。

■どこにでもあるコンビニを舞台にした理由

『コンビニ人間』は自分が社会の異端だと感じる女性が主人公。働いているコンビニエンスストアで、ある男性と出会うことにより日常が変化してゆく様が描かれる。

 村田さんはこれまで特殊な設定の作品を多く描いてきた。「10人子どもを産んだら1人殺せる」(『殺人出産』講談社)や「人工授精が当たり前になり夫婦間のセックスはタブー」(『消滅世界』河出書房新社)など突拍子もない設定ばかり。今作でどこにでもあるコンビニを舞台としたのは「普通の世界を出ないことで、逆に人間のユーモラスさ、へんてこさが描けるのではないかと思った」と転機となった今作の着想に至った経緯を語った。

■「普通」でないのは何でなの?

 主人公は36歳の未婚女性。18年間コンビニでアルバイトを続け、就職も結婚も恋愛経験も無い。誰にも迷惑をかけていないはずなのに、周りから「普通」でないことを「何でなの?」と言われ続ける。そして同じコンビニの同僚として、社会から「できない男」として扱われる男性と出会う。

 この男性は現代を「縄文時代」に喩える。縄文時代に男は狩りをし、食糧を持って帰ることが求められる。現代も同様に、稼ぐことや子どもを作る事など男としての役割を強制されたり、出来ないことを笑われる残酷な世界。村田さんはそんな残酷さを「縄文時代」という言葉であらわしたという。

■グロテスクな「普通」

 その男性と同居生活を始めたことで、主人公は「普通」の生き物になったと周りの人間に受け入れられる。「普通」の人間は悪意なく「普通」であるかどうかで人を裁く。その悪意のなさが「グロテスクに思えることがある」と村田さんは言う。そしてその光景を「目の前に広がっているよりも残酷なかたちで紙の上にも再現しておきたい」と小説家としての役割を語った。

 そして「普通」や「常識」という尺度でしか世界をみることができない主人公の妹が登場し、「お姉ちゃんはいつになったら治るの」と泣くシーンがある。村田さんは「普通」に囚われ、思考停止をしているその姿に狂気を感じながら書いていたと明かした。

■「普通」も「へんてこ」

 村田さんは最後に「『普通』も『へんてこ』なんだと思ってもらえると嬉しい」と同作に込めた思いを語った。書いているうちに、主人公もへんてこだが、登場する「普通」と言われている側の人たちもへんてこだと思えてきたという。普通の人たちのへんてこさを詰め込んだ作品だが、「それが悪いことではなく、可愛いくて面白いものとして楽しんでもらえるとうれしい」と自作を解説した。

 NHKラジオ第1「マイあさラジオ」のコーナー「著者に聞きたい本のツボ」は毎週日曜6時40分ごろに放送。コーナーはNHKのウェブサイト(http://www4.nhk.or.jp/r-asa/340/)でも聞くことができる。

 

参照: Book Bang 8月11日(木)

 

感想

私はまだこの本を読んではいないですが、ぜひ読んでみたいと思いました。

それというのも、その人にとっての普通別の人にとっては普通でなかったり、多くの人にとって普通と考えられていることのおかしさについて考えるようになったことが挙げられます。

また、多くの人が自分の普通を強要していると感じられます。

 

私はこれまで生きてきた中で最近になるまで自分の普通を疑わなかったし、目上の人、人生の先輩やある分野に詳しい人が「普通は〇〇だよ」と言われると、そうなのかと納得して、自分の中の普通が上書きされていく感じでした。

 しかし、そのことについて疑問を持つようになり、自分の普通と相手の普通は同じでないことが分かり、また、自分の「普通」も今までの生活の中で作られてきただけのものなので疑うことも必要だと思うようになりました。

 そして、このことに気付いたおかげで、「そのような考え方もあるんだな」とか「これは自分の普通を強要しているのではないか?」といった考え方を持ち、感情に流されたり、相手を否定したりすることがはとんどなくなりました。

 

 この本を読むと、人それぞれの「普通」や「常識」の考え方の違いに気付くきっかけになりそうなので多くの人に知ってもらいたいと思いました。

 本当は読んだ後におすすめすべきことでしょうが、とても気になったので先に感想を書いてみました。

 予想とは違う内容だったら申し訳ないですが、一度読んでみてはいかがでしょうか。

 

コンビニ人間

コンビニ人間

 

 

 

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